mW ⇔ dBm 変換ツール|ミリワットと電力dBmを瞬時に計算

⚡ mW ⇔ dBm 変換ツール

ミリワット(mW)とデシベルミリワット(dBm)を瞬時に相互変換します。W・μW との三単位変換、クイック変換、変換履歴にも対応しています。

変換式:dBm = 10 × log10(PmW ÷ 1mW) ※ 0mW以下は定義不可

クイック変換(クリックで入力):

0.001 mW 0.01 mW 0.1 mW 1 mW 2 mW 5 mW 10 mW 20 mW 50 mW 100 mW 1000 mW
0より大きい値を入力してください。
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変換式:PmW = 10(dBm ÷ 10)

クイック変換(クリックで入力):

-100 dBm -70 dBm -50 dBm -30 dBm -20 dBm -10 dBm 0 dBm 10 dBm 13 dBm 20 dBm 30 dBm 40 dBm
有効な数値を入力してください。
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W / mW / μW / dBm / dBW 間の自由変換に対応
有効な正の値(dBm/dBWの場合は任意の数値)を入力してください。

📋 変換履歴(直近5件)

まだ変換履歴がありません。

    📐 変換公式と計算の仕組み

    mW → dBm の計算式

    dBm = 10 × log10(PmW ÷ 1 mW)

    dBmは「1 mW を基準とした電力比の常用対数を10倍した値」です。電力比が10倍になるごとに10 dBm 上昇し、2倍で約+3 dBm となります。

    dBm → mW の計算式

    PmW = 10(dBm ÷ 10)

    この逆変換では、dBm の値を10で割り、それを10の指数として計算します。

    W・μW との関係

    1 W = 1000 mW = 1,000,000 μW  |  1 mW = 0.001 W = 1000 μW
    dBW = dBm − 30  |  dBm = dBW + 30

    🧮 計算ステップとサンプル例

    例1:20 mW → dBm

    1. 変換式を確認:dBm = 10 × log10(mW)
    2. 代入:10 × log10(20)
    3. log10(20) = log10(2 × 10) = log102 + 1 ≈ 0.3010 + 1 = 1.3010
    4. 結果:10 × 1.3010 = 13.01 dBm

    例2:-70 dBm → mW(Wi-Fi受信感度の典型値)

    1. 変換式を確認:P(mW) = 10(dBm ÷ 10)
    2. 代入:10(-70 ÷ 10) = 10-7
    3. 結果:0.0000001 mW(= 0.1 μW = 100 nW)

    例3:1 W → dBm(実用的な送信電力)

    1. まず W → mW に変換:1 W = 1000 mW
    2. dBm = 10 × log10(1000) = 10 × 3 = 30 dBm

    便利な暗算ルールポイント

    • 電力が 2倍 → dBm が 約 +3 dBm 増加
    • 電力が 1/2 倍 → dBm が 約 −3 dBm 減少
    • 電力が 10倍 → dBm が +10 dBm 増加
    • 電力が 1/10 倍 → dBm が −10 dBm 減少

    📊 mW ⇔ dBm 換算表

    よく使用される電力値の対応表です。RF設計・無線LAN・Bluetooth・光通信の参考にご活用ください。

    mW dBm W μW 主な用途・目安
    0.0000001 mW−70 dBm0.0000000001 W0.0001 μWWi-Fi受信限界の目安
    0.000001 mW−60 dBm0.000000001 W0.001 μW弱い受信信号
    0.00001 mW−50 dBm0.00000001 W0.01 μWWi-Fi通信可能(弱め)
    0.0001 mW−40 dBm0.0000001 W0.1 μWBluetooth標準受信域
    0.001 mW−30 dBm0.000001 W1 μW良好なBluetooth信号
    0.01 mW−20 dBm0.00001 W10 μW非常に良好な受信
    0.1 mW−10 dBm0.0001 W100 μW至近距離の受信信号
    1 mW0 dBm0.001 W1000 μW基準値(リファレンス)
    2 mW≈3.01 dBm0.002 W2000 μW+3 dBm ルール確認点
    5 mW≈6.99 dBm0.005 W5000 μW低出力Bluetooth Class 2
    10 mW10 dBm0.01 W10000 μWBluetooth Class 2 最大出力
    20 mW≈13.01 dBm0.02 W20000 μW一般的なWi-Fiモジュール
    50 mW≈16.99 dBm0.05 W50000 μWBLEの最大出力(Class 1)
    100 mW20 dBm0.1 W100000 μWWi-Fiルーター標準(IEEE 802.11)
    200 mW≈23.01 dBm0.2 W200000 μW高出力Wi-Fiアクセスポイント
    500 mW≈26.99 dBm0.5 W500000 μW屋外用無線機
    1000 mW30 dBm1 W1000000 μW携帯基地局送信電力の目安
    2000 mW≈33.01 dBm2 W2000000 μW高出力RF機器
    5000 mW≈36.99 dBm5 W5000000 μW業務用無線機・ドローン送信機
    10000 mW40 dBm10 W10000000 μW業務用高出力アンプ

    📡 用途別・よく使われる電力レベル

    無線技術ごとの典型的な送受信電力レベルを示します。クリックで変換ツールに自動入力できます。

    🔌 変換可能な電力関連単位

    dBm・mW から変換できる代表的な電力単位の一覧です。

    mW(ミリワット)
    電力のSI単位ワット(W)の1/1000。無線電力の直感的な表現に使用。
    dBm(デシベルミリワット)
    1 mWを基準とした対数電力レベル。0 dBm = 1 mW。RF工学の標準。
    W(ワット)
    電力のSI基本単位。1 W = 1000 mW = 30 dBm。
    μW(マイクロワット)
    1 μW = 0.001 mW = −30 dBm。超低電力IoTデバイスでよく使用。
    dBW(デシベルワット)
    1 Wを基準とした対数電力。dBW = dBm − 30。衛星通信で多用。
    dBμW(デシベルマイクロワット)
    1 μWを基準とした対数電力。dBμW = dBm + 30。受信感度測定で使用。
    kW(キロワット)
    1 kW = 1,000,000 mW = 60 dBm。大型放送送信機などで使用。
    nW(ナノワット)
    1 nW = 0.000001 mW = −60 dBm。超微小電力の受信信号測定に対応。

    💻 ExcelとPythonでの計算方法

    Excel関数

    mW → dBm:=10*LOG10(A1)  ※ A1 に mW の値を入力
    dBm → mW:=10^(A1/10)  ※ A1 に dBm の値を入力
    W → dBm:=10*LOG10(A1*1000)  ※ A1 に W の値を入力

    Python コード

    import math
    dbm = 10 * math.log10(mw)  # mW → dBm
    mw = 10 ** (dbm / 10)  # dBm → mW

    ❓ よくある質問(FAQ)

    dBm と dB の違いは何ですか?
    dB(デシベル)は電力や電圧などの「比率(相対値)」を表す無次元の単位です。一方、dBm は「1 mW を基準とした絶対電力レベル」を表します。例えば「増幅器のゲインが 20 dB」は入力の100倍の出力電力を意味し、「送信電力が 20 dBm」は具体的に 100 mW の電力を意味します。
    0 dBm はなぜ基準値なのですか?
    dBm の定義では 0 dBm = 10 × log₁₀(1 mW ÷ 1 mW) = 10 × log₁₀(1) = 0 となります。つまり 1 mW がそのまま基準値(ゼロ点)になります。これは RF(無線周波数)工学で扱う電力の範囲(μW 〜 kW)を、扱いやすい整数付近の数値で表すために選ばれた実用的な基準です。
    Wi-Fi の電波強度 -70 dBm は良い値ですか?
    Wi-Fi の電波強度は一般に −65 dBm 以上(0 に近い)であれば良好とされています。−70 dBm は最低限の通信には使用できますが、動画ストリーミングや安定した通信には若干不足する場合があります。−80 dBm 以下になると通信が不安定になります。
    dBm の値はなぜマイナスになるのですか?
    dBm は 1 mW を基準(0 dBm)とするため、1 mW 未満の電力(受信機で受け取る弱い無線信号など)は対数を取るとマイナス値になります。例えば 0.001 mW の受信信号は dBm = 10 × log₁₀(0.001) = −30 dBm となります。これは異常ではなく正常な表現です。
    dBm と dBW の違いを教えてください。
    dBW は 1 W(= 1000 mW)を基準とした対数電力単位です。変換式は「dBW = dBm − 30」です。例えば 30 dBm = 0 dBW = 1 W となります。dBm は無線通信・RF設計に広く使われ、dBW は衛星通信など大電力を扱う分野でよく用いられます。
    dBm の加算・減算はどうやって行うのですか?
    dBm どうしを直接足したり引いたりすることはできません(dB は比率なので意味が変わります)。異なる電力源を合計する場合は、一度 mW に変換してから足し算を行い、再度 dBm に変換します。例:10 dBm(10 mW)+ 10 dBm(10 mW)= 20 mW ≈ 13.01 dBm(20 dBm ではありません)。ただし、信号ゲインや損失の加算(dB)は dBm に直接加算できます(例:20 dBm 送信 + 3 dB アンテナゲイン = 23 dBm EIRP)。
    0 mW を dBm に変換できますか?
    0 mW は数学的に dBm に変換できません。log₁₀(0) は −∞(マイナス無限大)になるためです。これは物理的にも意味のある結果で、「電力がゼロ = 信号が完全に存在しない」ことを意味します。実用上は非常に小さい電力(例:0.000000001 mW = −90 dBm)が実測上の下限目安となります。

    📚 参考文献

    本ページの技術的内容は以下の文献・規格・資料に基づいています。

    1. International Telecommunication Union (ITU). Recommendation ITU-R V.574: Units and terminology in radiocommunications. ITU, Geneva, 2015.
    2. Pozar, D. M. Microwave Engineering, 4th edition. Wiley, 2011. Chapter 2: Transmission Line Theory.
    3. Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE). IEEE Std 802.11-2020: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications. IEEE, 2020.
    4. Bluetooth SIG. Bluetooth Core Specification Version 5.4. Bluetooth Special Interest Group, 2023. Section 3: RF Specifications.
    5. 総務省 電波利用ホームページ. 「電波の強度と電力フラックス密度」. 総務省, 2022. Retrieved from https://www.tele.soumu.go.jp/
    6. Haykin, S. & Moher, M. Communication Systems, 5th edition. Wiley, 2009. Chapter 1: Signal Analysis.