kVA・W変換ツール|力率で計算するkW換算表と計算機

kVA・W・VA 電力変換ツール
kVA(キロボルトアンペア)・W(ワット)・VA(ボルトアンペア)・kW(キロワット)を相互変換できます。力率(PF)を考慮した正確な変換が可能です。発電機・UPS・エアコン・産業機器など、あらゆるシーンに対応しています。
⚡ 電力変換計算機
kVA
(0.01〜1.00)
💡 力率プリセット(クリックで入力):
⚠ 有効な数値を入力してください。力率は0.01〜1.00の範囲で入力してください。
🕐 変換履歴(最近5件)
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kVA・W・VAとは?電力の基礎知識

有効電力 P(kW) 無効 電力 Q(kVar) 皮相電力 S(kVA) φ 力率(PF)= cos φ = kW / kVA
電力の三角形:有効電力・無効電力・皮相電力の関係
⚡ 有効電力(W・kW)実電力
実際に「仕事」として消費される電力。ワット(W)またはキロワット(kW)で表されます。モーターが回ったり、電球が光ったりする際の実際の消費電力を指します。
⚡ 皮相電力(VA・kVA)見かけ電力
電源が供給する全電力(電圧×電流)。ボルトアンペア(VA)またはキロボルトアンペア(kVA)で表されます。発電機・UPS・変圧器の容量はkVAで表示されることが多いです。
⚡ 無効電力(var・kvar)無効電力
コンデンサやインダクタによって蓄えられ、実際の仕事をしない電力。リアクタンス成分で生じます。モーター・蛍光灯・インバーター機器などに多く含まれます。

kVA・W変換の計算式

基本公式

kVA → kW
kW = kVA × PF
PF:力率(Power Factor)
kW → kVA
kVA = kW ÷ PF
PF:力率(Power Factor)
VA → W
W = VA × PF
VA:ボルトアンペア
力率を求める
PF = kW ÷ kVA
0〜1の範囲(1が理想)

計算例

変換種類 入力値 力率(PF) 計算式 結果
kVA → kW10 kVA0.810 × 0.88 kW
kVA → kW5 kVA0.95 × 0.94.5 kW
kW → kVA8 kW0.88 ÷ 0.810 kVA
kW → kVA100 kW0.8100 ÷ 0.8125 kVA
VA → W1000 VA0.61000 × 0.6600 W
VA → W600 VA1.0600 × 1.0600 W
力率を求めるkVA=10, kW=88 ÷ 10PF = 0.8

kVA → kW クイック換算表

代表的な力率(0.6 / 0.8 / 0.9 / 1.0)での換算値一覧です。発電機選定やUPS容量確認にお役立てください。

kVA kW(PF=0.6) kW(PF=0.8) kW(PF=0.9) kW(PF=1.0)
0.5 kVA0.30 kW0.40 kW0.45 kW0.50 kW
1 kVA0.60 kW0.80 kW0.90 kW1.00 kW
2 kVA1.20 kW1.60 kW1.80 kW2.00 kW
3 kVA1.80 kW2.40 kW2.70 kW3.00 kW
5 kVA3.00 kW4.00 kW4.50 kW5.00 kW
7.5 kVA4.50 kW6.00 kW6.75 kW7.50 kW
10 kVA6.00 kW8.00 kW9.00 kW10.00 kW
15 kVA9.00 kW12.00 kW13.50 kW15.00 kW
20 kVA12.00 kW16.00 kW18.00 kW20.00 kW
30 kVA18.00 kW24.00 kW27.00 kW30.00 kW
50 kVA30.00 kW40.00 kW45.00 kW50.00 kW
75 kVA45.00 kW60.00 kW67.50 kW75.00 kW
100 kVA60.00 kW80.00 kW90.00 kW100.00 kW
150 kVA90.00 kW120.00 kW135.00 kW150.00 kW
200 kVA120.00 kW160.00 kW180.00 kW200.00 kW
500 kVA300.00 kW400.00 kW450.00 kW500.00 kW
1000 kVA600.00 kW800.00 kW900.00 kW1000.00 kW

VA → W クイック換算表

UPSや小型電源機器の選定でよく使われるVA→W換算表です。

VA W(PF=0.6) W(PF=0.8) W(PF=0.9) W(PF=1.0)
100 VA60 W80 W90 W100 W
200 VA120 W160 W180 W200 W
300 VA180 W240 W270 W300 W
500 VA300 W400 W450 W500 W
700 VA420 W560 W630 W700 W
1000 VA(1 kVA)600 W800 W900 W1000 W
1500 VA(1.5 kVA)900 W1200 W1350 W1500 W
2000 VA(2 kVA)1200 W1600 W1800 W2000 W
3000 VA(3 kVA)1800 W2400 W2700 W3000 W

機器・用途別 力率(PF)の目安

力率は機器の種類によって大きく異なります。kVA・W変換の際の参考としてご活用ください。

機器・用途 力率(PF)の目安 備考
直流(DC)回路1.0無効電力なし(理想状態)
白熱電球・電熱器1.0純抵抗負荷
家庭用サーバー・PC0.9〜1.0PFC電源搭載モデル
住宅(一般家庭)0.80〜0.98家電の組み合わせによる
商業ビル0.92〜0.98照明・空調など
発電機(ディーゼル等)0.8定格力率 標準値
UPS(無停電電源装置)0.6〜0.9機種による差が大きい
CRT・ディスプレイ・I/O機器0.6〜0.7旧式機器は低め
誘導モーター(軽負荷時)0.3〜0.6軽負荷時は特に低下
誘導モーター(全負荷時)0.7〜0.9産業用標準
蛍光灯(安定器付き)0.5〜0.9電子式は0.9以上も多い
エアコン・冷凍機0.7〜0.9インバーター機は高め
溶接機・アーク炉0.35〜0.8種類により大きく変動
⚠ 力率は機器の負荷状態・製品仕様によって異なります。正確な値は機器のカタログや仕様書でご確認ください。

関連する電力単位の換算

変換元 変換先 計算式 備考
kVAkWkW = kVA × PF力率が必要
kWkVAkVA = kW ÷ PF力率が必要
kVAVAVA = kVA × 1,000単位変換のみ
VAkVAkVA = VA ÷ 1,000単位変換のみ
kWWW = kW × 1,000単位変換のみ
WkWkW = W ÷ 1,000単位変換のみ
kVAkvar(無効電力)kvar = kVA × sin(φ)sin(φ)=√(1-PF²)
kW馬力(HP)HP ≒ kW × 1.341機械馬力換算
kWkcal/hkcal/h = kW × 860熱量換算
kWBTU/hBTU/h = kW × 3,412英国熱量単位

kVA・W変換が必要な主な場面

🔌 発電機の選定
発電機の出力はkVAで表示されています。実際に使用できるkW(有効電力)は力率0.8を掛けて算出します。たとえば100kVAの発電機の定格電力は80kWです。
💻 UPS(無停電電源装置)選定
UPSの容量はVAまたはkVAで表記されます。バックアップしたい機器の合計W(消費電力)をUPSのW定格と照合する必要があります。力率0.6が目安のケースも多いです。
⚡ 変圧器・電気設備の計画
変圧器の容量はkVAで表されます。電気設備設計では負荷のW(有効電力)と力率からkVA容量を割り出し、適切な変圧器・配線を選定します。
📈 電気料金・省エネ計算
電気料金はkWh(有効電力×時間)で課金されますが、大口需要家は力率によって追加料金が発生する場合があります。kVAとkWの差(無効電力)を理解することが省エネにもつながります。
🕔 非常用電源・データセンター
データセンターや病院の非常用電源では、IT機器・医療機器の消費電力(W)を合計し、必要なUPS・発電機のkVA容量を計算します。余裕率(1.2〜1.3倍)も考慮することが重要です。
🏠 エアコン・空調設備
エアコンの冷暖房能力はkW(有効電力)で表示されますが、電源容量の計算にはkVAが必要な場合があります。インバーター機は力率が高め(0.9前後)であることが多いです。

よくある質問(FAQ)

Q. kVAとkWの違いは何ですか?
kVA(キロボルトアンペア)は「皮相電力」とも呼ばれ、電源が供給する全電力(電圧×電流)を表します。一方、kW(キロワット)は「有効電力」で、実際に仕事として消費される電力です。両者の比率が力率(PF)で、kW = kVA × PFという関係があります。直流回路ではPF=1のためkVA=kWですが、交流回路ではモーターや変圧器などの影響でPFが1未満になります。
Q. 力率(PF)がわからない場合、何を使えばよいですか?
機器のカタログや銘板(ネームプレート)に記載されている場合があります。記載がない場合、一般的な目安として:発電機は0.8、サーバー・PCは0.9〜1.0、UPS・IT機器は0.6〜0.7、一般家庭は0.8〜0.95を使用してください。オムロンなどのUPSメーカーでは、VA容量算出時は0.6、W容量算出時は1.0を使うよう案内しています。
Q. 1 kVAは何Wですか?
力率によって変わります。
・力率1.0(直流・純抵抗): 1 kVA = 1,000 W
・力率0.9(サーバー等): 1 kVA = 900 W
・力率0.8(発電機標準): 1 kVA = 800 W
・力率0.6(UPS等): 1 kVA = 600 W
「1 kVA = 1,000 W」とは限りませんのでご注意ください。
Q. 発電機の容量はなぜkVAで表示されるのですか?
発電機(変圧器・UPSも同様)の定格容量はkVAで表示されます。これは、発電機に接続される負荷の力率が様々に変化するため、電流容量(電圧×電流)の上限としてkVAが用いられるからです。発電機が実際に供給できるkWは「kVA × 力率(通常0.8)」で求められます。たとえば100 kVAの発電機の定格電力は80 kWです。
Q. kVAとVAの違いは何ですか?
単位の大きさが異なるだけで、どちらも皮相電力を表します。1 kVA = 1,000 VA です。小型UPSや家電製品はVA表示、大型発電機・変圧器はkVA表示が一般的です。変換は1,000倍・1,000分の1の関係なので計算は簡単です。
Q. 三相交流でkVAとkWを変換するには?
三相交流でも基本の計算式(kW = kVA × PF)は同じです。三相電力の皮相電力は「kVA = √3 × V(kV) × I(A)」で求めますが、kVAの値がわかっていれば「kW = kVA × PF」で有効電力を計算できます。日本では三相200V(50/60Hz)が工場・商業施設の標準です。
Q. 力率を改善するとどんな効果がありますか?
力率を改善(1.0に近づける)すると、同じkVA容量でより多くのkW(有効電力)を取り出せます。また、無効電力によるロス(配線の発熱・電圧降下)を減らせます。大口需要家では力率が低いと電力会社から割増料金が発生する場合があります。力率改善には進相コンデンサの設置が一般的です。