H.265 / H.264 変換計算ツール
ビットレート・解像度・時間からファイルサイズを推定し、H.265とH.264の変換後サイズを比較できます。
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H.264(AVC)vs H.265(HEVC)徹底比較
| 比較項目 | H.264 AVC | H.265 HEVC |
|---|---|---|
| 正式名称 | MPEG-4 AVC / H.264 | HEVC / H.265 |
| 標準化年 | 2003年 | 2013年 |
| 圧縮率 | 標準 | H.264比 約2倍 |
| 同画質でのファイルサイズ | 基準値 | 約50%削減 |
| 最大対応解像度 | 4K(60fps) | 8K(300fps) |
| 1080p/30fps 目安ビットレート | 5〜8 Mbps | 2〜4 Mbps |
| 4K/30fps 目安ビットレート | 35〜45 Mbps | 15〜25 Mbps |
| エンコード負荷 | 低〜中 | 高(CPU/GPU依存) |
| デコード負荷 | 低 | 中(一部ハードウェア必須) |
| 対応デバイス | ほぼ全デバイス対応 | 新しい端末・OS中心 |
| ライセンス料 | 有(MPEG LA等) | 有(複数パテントプール) |
| ストリーミング用途 | YouTube・Netflix等 | 4K配信・放送 |
| 主な用途 | 汎用・Web・旧端末 | 4K/8K・保存・高圧縮 |
| ブロックサイズ | 最大16×16px | 最大64×64px |
| エントロピー符号化 | CABAC / CAVLC | CABACのみ |
解像度別 推奨ビットレート早見表
YouTubeやストリーミングで広く使われる目安値です。実際の最適値はコンテンツや用途によって異なります。
| 解像度 | fps | H.264 推奨(Mbps) | H.265 推奨(Mbps) | H.265の節約効果 |
|---|---|---|---|---|
| 480p(SD) | 30fps | 1〜2 | 0.5〜1 | 約50%削減 |
| 720p(HD) | 30fps | 2〜4 | 1〜2 | 約50%削減 |
| 720p(HD) | 60fps | 4〜6 | 2〜3 | 約50%削減 |
| 1080p(Full HD) | 30fps | 5〜8 | 2〜4 | 約50%削減 |
| 1080p(Full HD) | 60fps | 8〜12 | 4〜6 | 約50%削減 |
| 1440p(2K) | 30fps | 10〜16 | 5〜8 | 約50%削減 |
| 1440p(2K) | 60fps | 16〜24 | 8〜12 | 約50%削減 |
| 2160p(4K UHD) | 30fps | 35〜45 | 15〜20 | 約50〜55%削減 |
| 2160p(4K UHD) | 60fps | 50〜68 | 20〜30 | 約50〜55%削減 |
| 4320p(8K) | 30fps | 非対応 | 50〜80 | H.265のみ対応 |
ビットレートの目安はYouTube推奨値・業界標準を参考にした概算です。放送・アーカイブ用途ではより高いビットレートが推奨されます。
対応コンテナ形式と主要ソフトウェア
コーデック別 対応コンテナ一覧
| コンテナ形式 | 拡張子 | H.264対応 | H.265対応 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| MP4 | .mp4 | ◎ | ◎ | Web・汎用・YouTube |
| MKV(Matroska) | .mkv | ◎ | ◎ | 高品質保存・アーカイブ |
| MOV | .mov | ◎ | ◎ | Apple製品・映像制作 |
| AVI | .avi | ◎ | △(一部) | Windows旧形式 |
| MPEG-TS(TS) | .ts | ◎ | ◎ | 放送・録画データ |
| WebM | .webm | × | × | VP8/VP9専用 |
| FLV | .flv | △(一部) | × | 旧Flash動画 |
| HEVC Raw | .hevc | × | ◎ | RAW H.265ストリーム |
H.265 ↔ H.264 変換に対応した主要ソフト
HandBrake無料・Windows/Mac/Linux
FFmpeg無料・コマンドライン
VLC無料・再生+変換
DaVinci Resolve無料/有料・編集兼用
VideoProc有料・GPU加速対応
Adobe Media Encoder有料・Adobe連携
H.265 ↔ H.264 変換手順ガイド
HandBrakeを使ったH.265→H.264変換(例)
- HandBrakeを起動し、「ソース」から変換したいH.265動画ファイルを選択する
- 「プリセット」から出力形式を選択(例:Fast 1080p30)
- 「ビデオ」タブを開き、「ビデオコーデック」から H.264(x264) を選ぶ
- 「品質」スライダーでRF値を設定(RF18〜22が一般的な高画質設定)
- 「出力先」でファイルの保存場所・ファイル名を指定する
- 「エンコード開始」をクリックして変換を実行
FFmpegコマンドライン(H.265→H.264)
ffmpeg -i input.mp4 -c:v libx264 -crf 22 -preset slow -c:a aac -b:a 128k output.mp4
FFmpegコマンドライン(H.264→H.265)
ffmpeg -i input.mp4 -c:v libx265 -crf 28 -preset slow -c:a aac -b:a 128k output.mp4
CRF(Constant Rate Factor)の目安:H.264はCRF 18〜22、H.265はCRF 24〜28が一般的な高品質設定です。数値が小さいほど高画質・大容量になります。
用途別コーデック選択ガイド
| 用途 | 推奨コーデック | 理由 |
|---|---|---|
| YouTube・SNSへの投稿 | H.264 | プラットフォームが再エンコードするため互換性優先 |
| 長期アーカイブ・保存 | H.265 | ストレージ節約・高圧縮で画質劣化が少ない |
| 4K・8K動画の録画・保存 | H.265 | 高解像度に最適化され、ファイルサイズを大幅削減 |
| 古いTV・機器での再生 | H.264 | H.265非対応機器が多く、互換性が高い |
| 動画配信サービス向け | H.265 | 帯域幅削減・通信コスト低減に有効 |
| Web動画・埋め込み再生 | H.264 | ブラウザ互換性が高く、ほぼ全環境で再生可能 |
| 映像制作・プロ編集 | H.265 | ProRes等の代替として高品質な軽量ファイル生成 |
| ゲーム動画録画 | H.265 | GPU(NVENC/AMF)によるH.265リアルタイムエンコードで容量節約 |
よくある質問(FAQ)
H.265に変換すると画質は落ちますか?
同じビットレートで比較した場合、H.265はH.264より高い画質を保ちます。ビットレートを半分に下げても同等の画質を維持できるため、正しい設定で変換すれば画質の劣化はほとんど感じられません。ただし、元のH.264ファイルをH.265に再エンコードする際には、多少の画質劣化が伴うことがあります。
H.265とHEVCは同じものですか?
はい、H.265とHEVC(High Efficiency Video Coding)は同じコーデック規格です。ITU-Tの規格名が「H.265」、ISO/IECの規格名が「HEVC」で、同一の技術を指しています。同様に、H.264はAVC(Advanced Video Coding)とも呼ばれます。
iPhoneやAndroidでH.265は再生できますか?
iPhone 7以降(iOS 11以上)はH.265のハードウェアデコードに対応しており、スムーズな再生が可能です。AndroidはAndroid 5.0以降のほとんどの端末でH.265再生に対応していますが、古い端末では非対応の場合があります。ブラウザでの再生はH.264の方が互換性が高い傾向にあります。
H.265変換にはどれくらい時間がかかりますか?
H.265のエンコードはH.264と比べてCPU負荷が高く、ソフトウェアエンコードでは処理時間が2〜5倍程度かかる場合があります。ただし、Intel QuickSync、NVIDIA NVENC、AMD AMFなどのGPUハードウェアエンコードを使用すると、ほぼリアルタイム(動画の再生時間と同等程度)で変換できます。
H.265動画がWindowsで再生できない場合は?
Windows 10/11標準の「映画&テレビ」アプリはH.265の再生に「HEVCビデオ拡張機能」(Microsoft Storeで有料)が必要な場合があります。無料で対応するにはVLCメディアプレーヤーやMPC-BEなどのサードパーティ製プレーヤーを使用するか、H.264形式に変換することを検討してください。
H.265とAV1はどちらが優れていますか?
AV1はH.265より30〜50%高い圧縮効率を持つとされており、次世代の標準コーデックとしてYouTubeやNetflixなどが採用を進めています。AV1はオープンソースでライセンス料が不要な点も優位ですが、エンコード速度はH.265より大幅に遅く、対応ハードウェアもまだ限られています。現時点では幅広い互換性と処理速度の面でH.265が実用的な選択肢です。
Macでのおすすめ変換方法は?
MacではHandBrakeが最も手軽な無料変換ツールです。iMovie(無料)でHEVC動画をH.264に書き出すことも可能です。macOS Sierra以降はH.265のネイティブ再生・エンコードに対応しており、Apple M1/M2/M3チップ搭載Macでは特に高速なH.265エンコードが可能です。
